第3回 Mizukami Mountain Party
はじめまして!
このたび、TRAQサポート選手として活動させていただくことになりました 吉原朗子(よしはらあきこ) です。
これからこのブログを通して九州の山やレースの魅力をたくさんお伝えしていきたいと思っています。
全然まとまりのない、長文になること必至のブログだと思いますが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです(笑)
どうぞよろしくお願いします。
第3回 Mizukami Mountain Party
2019年9月1日(日)
熊本県 水上村で開催されたMizukami Mountain Party、通称MMP。
昨年、知り合いのランナーが参加していたり、MMPを知る仲間たちから「アレ、相当キツイよ」「ガツンと登ってガツンと下るから、あきちゃん完走できないんじゃない?笑」等々、とにかく酷い言われようだったので…
今年、満を持して、行ってきました!!(笑)

ロングコーススタート前。 (写真右から)前夜祭で出し尽くして二日酔いのうっちー(熊本)、異次元の速さでロング優勝の前田ちゃん(TRAQ:長崎)、この後の地獄を知る由もない私、スタート見送りに来てくれたミドル出場のタクちゃん(長崎)
私が参加したのは、62km D+4200mのロングコース。
高低差はこんな感じ。↓

ロングコースの他に25kmのショート・37kmのミドルもあるよ♪
いざ、AM5:00 スタート。
スタートして早々、ダラダラと続くロードの登り!
開始20分ほどで「マジか!?!!!」ってなりました(笑)
それでもまだまだ元気な前半戦。
2時間30分ほどで13km地点のAS1に到着!
ほぼ空っぽになっていた水分をしっかり補給して、次の25km地点AS2を目指す。
高低差図によると、AS2までは下り基調なのであっという間!と思う人が多いかもしれないけど、下りが苦手な私は早くもここら辺で「ん?これ本当に完走できない可能性あるな」と1回目の不安の波に襲われていました(笑)
「AS2が遠いな〜、暑いな〜、キツイな〜」と、(なるべく小声で)ブツブツ言いながら走ったり歩いたりを繰り返し進んでいると…
突然現る!裏エイド!(天国)
暑さを吹き飛ばしてくれる命のかき氷に大好物のたこ焼き!(歓喜)
謎のひょっとこ集団が作ってくれたキンキンのかき氷と揚げたてのたこ焼きのおかげで完全に元気を取り戻し、その後のロードはとてつもなく快調に走れました。
そんなこんなで元気ぴんぴんのまま25km地点、AS2に到着。(スタートから4時間30分経過)
手作りのフルーツゼリーやコーヒーゼリー、パンやバナナやカステラなど、ここのエイドも美味しいものだらけ。
たらふく食べて、仕上げに “翼を授かる”(Red Bull 投入)

ボランティアしてくれてたコウタ君(鹿児島)が撮ってくれた1枚。 汚い肘にしか目がいかない(笑)
AS2を出発してしばらく進むとランナー仲間のマコちゃんに追いつき、しばらく一緒に走らせてもらうことに。

ちなみにマコちゃんとはこんな人(熊本)
AS2〜AS3の区間はドボンスポットが多く、マウンテンパーティーを楽しむにはもってこいの区間。
AS3以降に待っている破壊力満点の登りに備えてゆっくり進むことにして、走ってはドボン、走ってはドボンの繰り返し(笑)

涼しいし泥汚れ洗い流せるしドボンって最高だな〜。
日頃なかなか一緒に走れない仲間とパーティーを全力で楽しんでいると…
まさかのここへ来てまたまた裏エイドが登場!
しかも都会でやたら流行っている(もう流行り終わりかけてる?)タピオカミルクティー!(笑)
こんな山の中で飲めるなんて思ってなくてテンション上がった〜。
この日がタピ活デビューとなったマコちゃん。
「初タピオカや!」とテンションMAXのご様子でほうじ茶ミルクを1杯。
「紅茶うめ〜っ!!!このほうじ茶ミルクめっちゃうまい!ちょっと、タピオカ抜きのやつをもう1杯ください!」
爆!!!
山遊びの疲労があるせいか、単なる好き嫌い問題か、理由はよくわかりませんが、タピオカはマコちゃんには合わなかったらしい(笑)
とにもかくにも 浜川園製茶さんの湯山の紅茶 はとっても美味しかったです。
参加賞にミニサイズの湯山の紅茶が入っていたので、参加された方でこの紅茶を味わえなかった方は今すぐ飲んでみて!
次回、水上村行ったら湯山の紅茶とほうじ茶買って帰ろう〜(メモ)
と、レースから少々脱線してしまいましたが、
そうこうしているうちに、あっという間に36km地点、AS3に到着。(スタートから7時間2分経過)
このエイドがまたとてつもなくごちそうだらけ!

おにぎりと梅干しとからしきゅうりのループ、至福。
「たくさん食べて行って〜」と笑顔で迎えてくれる地元の方々にもいっぱい元気をもらいました!
写真には写ってないけど、冷やし春雨とかもあって本当にどれも美味しかった。
やっとレースも後半戦。
今のところエイドの食べ物の話しかしてない感じになってるけど(笑)ここからがMMP最大のお楽しみコース。
高低差図を見ての通り、AS3後にすぐやってくる激登りに突入。

激登り前にこんな温かい応援をいただいて、頑張らないわけにいかない!(涙)
いや〜、もうキツイキツイ。
想像以上の壁にただただため息ばかり。
登っても登っても終わりが見えないし、足だけでは到底登れないほどの傾斜。
全力四足歩行で地道に一歩ずつ。(この登りで1km 33分かかった)
「ん?これ本当に完走できない可能性あるな」と、この日2回目の不安の波に襲われていたことは言うまでもありません。
それでもひたすら黙々と登り続け、ヒーヒー言いながらもエイドで食べたおにぎりがチカラとなって、ここの登りでマコちゃんにお別れを告げ(笑)この後はしばらくひとり旅。
登り終わったと思ったらすぐ苦手な下りがくるし、下り終わったと思ったらまたすぐキツイ登りがくるし、「あれ?私、どう考えてもトレラン向いてない(涙)」と悲しくなるときもあったけど、そのたびに“大丈夫。諦めなければ、前に進み続ければ必ずゴールできる”と言い聞かせて歩き続けた。
そして、やっとの思いで最後のエイド51km地点、AS4に到着。(スタートから10時間43分経過)
冷凍フルーツや凍ったムース、フルーツたっぷりのスムージーなど、疲れた体に沁みるものばかりで嬉しかった。
そして、やっぱり地元の皆さまのこの笑顔。諦めなくて良かったな〜と思える瞬間です。
あと10km。
ここまで来るともう何がなんでも早くゴールしたい!という気持ちに。
エイドの皆さんに手を振って勢いよく出発したものの…
まさか最後の最後、高低差図のあの“可愛らしいとんがり”に、こんな破壊力があったなんて。
AS4後、距離で52、3kmあたりにあるそのとんがりのおかげ(せい)で、「え!?!!ここまで来て本当に完走できないかも!」と、この日3回目にして最大の不安の波に襲われました。
キツイ、つらい、もうヤダ。
と、大きめの声でブツブツ言いながらだったけど、ブツブツ言ってても登り続けていれば終わりは来るもので。
ラスボスとの戦いを終え、最後のロードで「歩いたら負けルール」を自分に課して(謎)、やっとやっと、やっとの思いでフィニッシュゲートへ!

後ろに小さく写っている男性は、泥だらけの手だったにも関わらず笑顔でハイタッチしてくれた優しい熊本さん(TRAQ:大分)
ゴール前には早々にリタイアしていた仲間たちが待っててくれて(笑)感無量。

こんな楽しそうなリタイアある?
地元の方やボランテイアの皆さんの応援、一緒に走ってくれた仲間たち、走りながらの新たな出会い、苦しみの先に見える美しい景色、疲れたときのリフレッシュドボン、エイドの美味しいごちそう…。
12時間26分46秒、MMPを全身で楽しみ尽くして大満足!

年代別1位のおまけ付き(嬉)
時間で言えば、その後の筋肉痛との戦い(約120時間)の方が圧倒的に長かったけど(泣)それもこれも全部ひっくるめて最高に楽しいMMPでした!
ぜひ皆さまも来年Mizukami村にMountain Partyしに来てね。
長くなりすぎたから最後に一言だけ。
Mizukami Mountain Party の前夜祭、最高すぎなんで参加必須です!(雑っ)
official photographer:小関信平