ドアtoドアで110mile

みなさん、こんにちは。

朝晩めっちゃすずしくなりました!!

トレランの秋到来ですね(^^♪

先日、念願のロングランを実施することができましたので、ご報告を長々と(^^♪。

 

「ドアtoドアで110mile」

☆自宅の玄関を開けるとそこからスタート!!大分に所在する百名山~祖母山・久住山、そして二百名山の由布岳を一筆書きで辿って自宅がゴール☆  という交通費、宿泊費一切不要のエコを追及した自己満ランです。移動もないから時間を最大限活用できるしね(*^^*)。

ロングランは昨年末から計画していて、当初は鹿児島の薩摩半島南端・長崎鼻をスタートして北進しながら百名山(開聞岳→霧島→祖母山→阿蘇→久住山)を辿って自宅まで帰り着く~<< K to J >>(鹿児島・開聞岳→自宅)~というのをやりたくて計画を進めていました。カヤックは漕げないから屋久島は最初から除外してたけど。

でも、最低限必要としていた休暇が取れずに断念で残念…( 一一)。

<< K to J >>は次回必ず実施するってことで、第2候補だった今回の計画を前倒しということに!!

 

そんな感じで本題突入!!

8月29日朝10時、仕事を終え帰宅。

12時間後のロングランに備えて寝ようと試みるも一睡もできず、焦りまくってるとやがて夜になる…。22時スタートの予定だったけど待ちきれずにフライング気味の21時30分スタート!!

今回のロングランにおいての目標というか課題を自分の中でいくつか掲げました。その中でも最重要的なものが夏場のロングランで生じる内臓トラブルの緩和策!!自分の体とうまく対峙して何らかの解決策を見出すことができればいいなと。

今回の行程表↓↓

舗装路156km・トレイル24kmという予定でした。実際は5kmほど伸びちゃったけど。<YAMAPデータより抽出↑↓↓>3つ目の山・由布岳東峰(150km地点)の標高↑↑、ほんとは1580mあるんだけど( 一一)。YAMAP「くまさん」でこのログを公開してます。

まずは、祖母山の尾平登山口まで63km、舗装路をひたすら進む。大分市にある最後のコンビニに別れを告げ、お隣、豊後大野市の原尻の滝・エイドまで40km程度の峠越えラン…。標高差600mは地味にきつい…( 一一)。ムササビに遭遇したことが唯一の癒し…。

4時間ちょっとで、第一エイド「ファミマ・原尻の滝店」に到着。おろしうどんとコーラをいただく!!ここから、祖母山・尾平登山口に向けて20km強ひたすら登る。真っ暗で星空はめっちゃきれいだったけど、同じような峠道が延々続いたのでしんどかった。

ここで第一トラブル発生。久々のランシューだからか右足裏にでかいマメができて、それをかばいながら走ってたら、今度は左足首に痛みが…( 一一)。

とりあえず下りは痛いのでひたすら歩いた。リタイヤするほどの痛みが出なかったのが不幸中の幸い。

ミスチル熱唱しながら進んでるとやっと尾平登山口に到着↓↓。原尻ファミマから人はおろか一台の車にもすれ違わず…。シカとタヌキにはいっぱい遭遇したけどね。レースでもそうだけど、こういうセクションは何も考えず無の境地で走り抜けるのが一番。尾平登山口、電波圏外中の圏外だけどありがたいことにwi-fi繋がってるんです!!うれしくて無駄に通信しちゃうよね!!

ここからのルートは初心者の利用が多いみたい。テープは多めについててトレイルもシンプルでわかりやすい。こんなファンタスティックな吊り橋を渡り、祖母山に向かいます。下を流れる奥岳川めっちゃきれい(^^♪。

がつがつ登ってると空が明るくなってきた。夜明けってほっとするし、生命力がみなぎってくるよね(^^♪。

そんでもって、尾平からのトレイルはこんな感じ↓↓で走りやすいですよー!!でも、第一ミッションが祖母山頂でサンライズをゲットすることだったので、予定より早い日の出にちょっと焦る…( 一一)。

宮原分岐を過ぎて馬の背到着↓ガスガスやーん…。霧が晴れることを期待して進む。

Q合目の水場到着↓祖母傾山系の醍醐味の一つは水場が豊富にあること。それに祖母傾縦走するときはこの湧き水が生命線!!これを楽しみにかっ飛ばします(^^♪。この湧き水めっちゃうまいんです(^^♪。

正直、この辺りで少々胃がやられ気味だったんだけど、マグマと湧き水をがぶ飲みして復活!!内臓トラブル第1段階は、魔法の粉・マグマで対処がやっぱセオリーだ(^^♪

すっきりしたとこで一気に登頂!!うん、予想通りガスガス…。裸で自然と対峙してみる。何も見えんし何も感じらーん…( 一一)。

晴れてれば、傾山まで延々続く縦走路が堪能できるんですけどね!!お伝えできずに残念…( 一一)。

気を取り直して、国観峠↓↓経由で神原登山口へ下りる。山頂から国観峠まではすぐ。そしてこの後に続く神原登山ルートはマジおすすめマックスです。登山道はきれいに整備されているし、隣を流れる渓流がほんとに美しい!!特に5合目小屋があるあたりは滝がいくつもあってまじ絶景(^^♪!!ベストアングルの岩に座って渓流アイシングしながら10分くらい見入ってました。遠方から来る価値ありまくりのトレイルですよ!!御社の滝↑↑。修験者というフレーズに敏感に反応してしまいますよね(^^♪。

登山口を出て神原の集落に下り、竹田市街地方面へ。ここでなんか見たことある車が前から向かってくるー(^^♪!!

なんとなんと白石ファミリーが差し入れに来てくれました!!彼が作るホットサンドはマジ絶品!!看護師辞めてもこれで生計たてていけるね!!それに彼、大分のことなら食を中心にマニアックなとこまでなんでも知ってます。いつも頼りっぱなしです。いつか恩返しするからねー(^^♪。

精神的にも参ってたところ完全に復活!!

ここから竹田市街地付近までは、毎年3月に開催される「竹田岡の里名水マラソン」のコースをたどります↓。舗装路だけど風情があって、先ほどの神原渓流が隣を流れてていい感じのコースですよ!!

市街地のコンビニでエネルギーチャージし、国道442号線を久住方面へ。この辺りから急激に気温が上がりはじめ、熱中症っぽい感じで胃がムカムカなってきたので早めに対処。さきほどのやつよりもちょっとやばめのやつ…( 一一)。とりあえず、道の駅・たけたでアイス休憩。

今までなら熱中症の症状がでても構わず進んで、重症化して潰れることが多々ありました。今年のARTとかまさにそう。でも、重症化する前の段階でちょっと休憩するだけでも全然回復しますね。虚血状態の内臓に血流を戻してあげる時間をあげるだけでも全然復活できることがわかりました。今後、ロングレース中の内臓トラブルなんかには、焦らずに5分休憩とかを積極的に取り入れていこうと思います。

まだまだ気温は高いけど、体はすっきりしたので先へ進む。距離100km超えたとこあたり…隣は久住クロカンコース↓。やっとこさ、久住高原へ到着久住花公園を過ぎ、1kmぐらい進むと赤川登山口入口。国道に別れを告げ登山口へ2kmほど登ります。登山口入口。当初の予定では久住山直登ルートを選択するつもりだったんですが、地震で崩落しているらしく通行止めに…( 一一)↓。しかたなく遠回り・扇ケ鼻経由で久住山へ向かう。はじめはいい感じのトレイル↑↑だったのでテンション上がり気味だったが、途中からはエンドレス藪漕ぎ↓↓…。まじずっーと藪漕ぎ…( 一一)。足切れまくった…( 一一)。夏場のこのルートはおすすめしません。無の境地でピークハント。迂回コースと言い藪漕ぎと言いまじ余計なピークやわぁ…( 一一)↓。ここから久住山へ縦走。意外や意外、平日夕方だからか人が全くいなくて極上トレイル独り占めでした(^^♪。久住山はいつみてもかっこいいね!!

サクッとピークゲットするつもりがすんごい睡魔が襲ってきて、ふらふら登頂。このあとこの体勢で5分くらい寝てた。法華院へ向かう途中、久住分かれ付近で韓国人のおっさんと意気投合して一緒に下りました。なんでも韓国でツアコンやってて、新しいプランの下見に来てるんだとか。それならってことで私の知ってる範囲でおすすめ場所とか湯布院のお店とかご紹介させていただきました。国籍問わず多くの人に大分好きになってもらいたいしね(^^♪。

異文化コミュニケーションの最中、わたし大好き草千里浜通過。硫黄山のモクモク感とか大地の鼓動が聞けるような気がして大好きな場所(^^♪。

法華院到着。本日2つ目のミッションは法華院で温泉につかることだったんですが、だいぶ遅れてるんで諦めることに…。

とりあえず腹減った…。ここ、昼過ぎまでならお弁当があるんだけど、夕方だったので軽い居酒屋メニューしかなく…。ちゃんぽんチョイス!!結局、2つたいらげました。長崎人のソウルフードはカップ麺でもうますぎる(^^♪。日が暮れる前に九重出たいねってことで先を急ぎます。坊がツルは時間の流れがなんとなくゆっくりでいつ見ても癒されるわー(^^♪。

途中、暮雨の滝に下りる予定だったけどしんどくてパス…。一路、吉部登山口へ!!

巻いたおかげでヘッ電使わずにトレイルを抜けることができました。ここからやまなみハイウェイを湯布院方面へひたすら下る。夜間走のため写真なし。ここは無の境地。

湯布院駅到着。ここで150kmちょいって感じかな。痛みさえなければ足は元気。ただすぐに息切れして歩いてしまう。途中、暗闇の中で目の前にそびえたつ由布岳のシルエットがめちゃめちゃでかく見えて、何度も引き返しそうになった。いままで何百回も登ってるのにね。夜間走の不安と疲れのピークという心境が見るものをここまで変化させるんだね!!

23時くらい…、睡魔がすごい。油断したらやばやばなんで早く登りだそう。急いで由布岳西登山口に向かう。躊躇なく登りはじめ、とりあえず行けるとこまで登って、いい感じの岩で小休憩。ここで眼下に広がる湯布院の夜景に癒されました。めっちゃきれいでそれでいてなんとなく温かかった。まぁ伝わんないよねー( 一一)。そして、今まで登った由布岳で一番しんどかったけど、なんとかピークハント(^^♪。午前1時過ぎ…( 一一)。極力同じルートを通らない設定だったが、今の状態で東登山口方面には下りれないと判断し、南登山口へ。いい感じの石を見つけてはちょっと眠るを繰り返す…。

南登山口にたどり着いたら、ほっとしたのか最強の睡魔が…。でも早く自宅の布団で寝たいので、音程の外れたアンマーを熱唱しながら進んだけど、どうやら寝ながら走っていたらしく、車のクラクションでハッと目が覚めると道路のど真ん中にいた。走ってたのか歩いてたのかわかんないけど。48時間寝てないから仕方ないよね。このままでは死んでしまうと判断し、歩道で眠った…。ちょっと寝て、ちょっと走って、また寝て…の繰り返し。けど、空が白み始めると不思議なもので目が覚めるんですよね!!太陽は偉大なり(^^♪。

やがていつもの風景が目の前に広がり、最後はスパートをきめてゴールでした(^^♪。34時間ぶりに開ける玄関はこれまでで最高の開け心地(^^♪。

185kmで34時間ってのは時間かかり過ぎだけどね。でも、事前に設定した時間に向かって進むのも当然重要なんだけど、それとは別にラン旅の途中での出会いとか、心惹かれる景観との遭遇とかそういったものには惜しみなく時間をつぎ込みたいよね!!これこそがレースでは味わえない、自分が設定した自分だけの旅だからこその醍醐味だと思う(^^♪。それに、普段見ている景色と、精も根も尽きかけた極限の状態で見える景色っていうのはやっぱ全然違ったなー!!そんなんも感じたくて、今回ははじめましてのコースではなく、敢えて慣れ親しんだコースをチョイスしてみました。とりあえず行動を起こさないと始まんないよね!!

いろいろあったけど、終わってみれば最高の旅でした(^^♪。

気候も良くなってきたし、みなさんも「ドア to ドアで〇〇」ぜひぜひ!!

 

しかし、なんでか左足首がめっちゃ腫れてるんだよなー。寝ながら走ってる時に知らずに車に敷かれたのかな…( 一一)。うーん、しばらく走れない…( 一一)。

次回は、「祖母傾山全縦走FKT」をお伝えします!!