私のART☆Aso Round Trail

5月13日~14日にかけて熊本で開催されたAso Round Trailに参加してきました。
距離108㌔ 累積標高6,000㍍ 制限時間30時間

応援してくれたみーんなに感謝


私自身今年になって初めてのトレランレースなのでしっかり準備して挑みたかったのですが、ART対策として行った練習はことごとく途中リタイアやショートカットを余儀無くされ、ひたすら不安のままスタートを迎えることとなりました。
そんな不安な気持ちを増幅させるがごとく前日受付はかなりのどしゃ降り。そして肌寒い。
テレビでは大雨洪水警報や避難勧告のニュース速報がどんどん流れている。
しかし予報では朝には止んで晴天になると出ているので、レースの準備はしっかりして就寝。
ドキドキして朝目覚めると雨足は弱わっているもののまだしつこく降っている。
でもスタート会場入りする頃にはほぼ止み始めていてレインジャケットも必要ないくらいになりました。

一緒に練習してきたチームたいむず


スタート時はすっかり明るく、山にかかっていた雲もだいぶ晴れてきて新緑の山々が姿を現し出しました。
去年のプレ大会とは違い、最初はロードが続きます。ついつい皆につられてペースが上がってしまい息が上がります。
でも久しぶりに会う友達や知った顔に会うと元気が出て挨拶をしながら進みます。
参加者は定員まで達さなかったので、渋滞になることもなくトレイルへ入れます。
雨上がりの石畳はけっこう滑りましたが、しっとりと苔むす街道は趣がありとても素敵です。

そして待ちに待った阿蘇の大草原!
この景色が見たかったのだ!!
青々とした緑、眼下には田植えを待つ水田、雲がすっかり取れた山々、爽やかな風、全てが最高です。
前後する選手たちと走れる喜びを分かち合います。

この後バーチカルな急登が待っていた


絶景ポイントでは撮るよねー


気温がぐんぐん上がるにつれて汗もたっぷりかいて水分補給に加えてミネラルも忘れず補給します。
以前は脚吊りが毎度のことでしたが、スタート直後が一番一気に汗をかくのでそこで頻繁に塩熱サプリを取るといいよ、と教えてもらいミネラル不足での脚吊りとはおさらばできました。
その他にも過去のロングレースを振り返ると、胃腸と足のマメが私を苦しめてきました。
今回は対策として前日にコントレックスを飲んでお通じを良くしておくこと、寝る前と当日朝にガーニーグーを足指にすりこんでデポでソックスを履き替えることを実践しました。
結果は1勝1敗。
マメは克服できたのですが、またも胃腸が悲鳴をあげました。
水分の取り過ぎなのか、私設エイドの冷たくて最高に美味しいコーラなのか、前日のコントレックスなのか(←たぶんコレ)急になんの前触れもなく突然波はやってきました。
その頃は灼熱のロード区間で駆け込める茂みもなく、とにかくエイドのトイレを目指します。
今回ボランティアで参加しているお友達もたくさんいて、エイドに着く度お喋りして、元気をいっぱい補充して進めたのですが、着いたら挨拶もそこそこにまずトイレに駆け込む、ということが最後まで続きました。
そんなこんなですが、去年のタイムを元に作っていた予定表より3時間も早くデポバックのあるエイドまでたどり着きました。
このままだと真っ暗闇でのゴールになっちゃうなー、でも嬉しいなー、なんて浮かれていましたが、現実はそんなに甘くはありません。
前半の長い長いロード区間ですっかり脚が終わっていたのです。

まだまだ元気だったロード区間


それに加えザックの前ボトルが走る度に胃に当たって痛くて、食べ物を欲しなくなり始めたのです。
ご褒美用に背負っていたスイートポテトも結局手付かずのまま。
腸は悲鳴をあげっぱなしだし、いつ波が襲うやもしれません。日も暮れて気持ちも切れそうになります。
それでもエイドに着けばホッとして、温かいスープと美味しい回転焼きで生き返ります。
もーめちゃくちゃキツイーと愚痴ってたら、ボラの方にそれだけ食べれて飲めてお喋りできてれば元気な証拠です!と太鼓判を押してもらい、背中を押してもらえました。
去年のプレ大会を経験しているからか、今回はコーステープが分かりやすくほぼ迷わなかったのですが、初めての方や九州外の方にはわかりづらい所もあったようです。
コース外へ登ってる方がいたので声を掛けると、そっちは牛がいるから、とのこと。アンドラで牛に慣れっこの私は躊躇せず進めます。
獣の唸り声が聞こえると、前の男性が驚いて立ち止まりました。夜練に慣れっこの私は、手を叩いて声を出して進みます。
熊のいない九州ならではでしょうが、女子としてはどうなのでしょうか、困ったものです。

夕焼けもきれいだった


後半の南阿蘇外輪山は細かなアップダウンが続き、ホントに悲しくなるくらいほぼ歩き通しました。
トレイルランというよりハイキングです。
以前超人的なウルトラランナーの方に、脊振全山の中間地点の三瀬峠で「後は足踏みしてれば着きますね」という謎の励ましを受けたのを思い出しました。
これはもはや足踏みなのだ、でも続けていればいつかはゴールできる!
それからは心で「足踏み、足踏み」と呟きながら進みました。
そして迎えた最後にして最強のラスボス、俵山。
霧の立ちこめる真夜中の急登急降は、ロストしがちでズルズル泥んこトレイルに何度も尻餅ついてなかなか思うように進めません。
ようやくゴールの萌の里の光が見えてきた頃には、すっかり空も明るくなり始めてました。
気付けば3時間あった貯金もわずか20分に減り、ヘロヘロのままなんとかゴール!
22時間6分でした。

夜明けと共にゴール


去年のロストだらけのプレ大会のコースより根子岳が減ってロードが増えたにも関わらず、20分しかタイムを縮められなかった情けない結果となりました。
とにかくキツくて痛くて大変でしたが、阿蘇の絶景のなか精一杯楽しめたのは、ボラや応援してくださった方々のお陰としか言いようがありません。
本当にありがとうございました!

最後に来年のARTに向けて自分自身へのアドバイスを残しておきます。
デポでTシャツ&ソックスを替えて正解!ご褒美スイーツは荷物になるだけ!昼間はサングラスがいる!面倒でも日焼け止めを塗る!特に腕!お尻にワセリンを塗る!前ボトルは胃が痛い!前日にコントレックスを飲むな!

ロングトレイルの旅は続くよ、どーこまでもー