念願の100マイルレース☆UTMF2015

2015年9月25日~27日 今回で4回目の開催となる、ULTRA-TRAIL Mt.FUJIに初参加してきました。

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前日受付は混雑なくスムーズ♪

このレースに参加するには、抽選に当たらないといけないし、そのエントリーをするためには必要なポイントを持っていないといけません。ポイントをもらうためには対象レースを完走していなければならず、九州では霧島・えびの高原EXTREME TRAILの2ポイントのおかげで参加できた選手が多数だと思います。

しかも今年は秋開催に変更になり、シルバーウィーク明けの週末という非常に休みを取りづらい日程となりました。この大変な0次関門を突破できた人だけが参加できるレースなのだから、盛り上がらないはずがありません!

私はUTMF完走対策として、ほぼ毎月夜通し脊振縦走練習会に参加したり、長崎橘湾岸スーパーマラニックで173㌔を経験してみたりしましたが、どれも対策練習というより楽しい!面白い!ばかりでした。この気持ちのままレースに挑めたらいいけれど、未知なる挑戦に不安も募ります。しかも最終調整の霧島えびのでまさかのリタイア。知らず知らずのうちに疲労が溜まっていたらしく、体調も崩してしまいました。

ここはちょっと怖いけれど思い切ってレース前2週間はノーランで過ごし、よく食べてよく寝ることにしました。結果、疲れはすっかり取れて痛い所はどこもなく、少し太りました(笑)。プラスしてレース前1週間はカフェイン断ちをしてみることに。2昼夜動き続けるので睡魔との闘いもやってくる訳で、いざという時に注入するカフェインがちゃんと効くように体内からカフェインを追い出すのです。毎朝のパンとコーヒーが何より楽しみな私は、スープとノンカフェインのルイボスティーでなんとか乗り切りました。

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色んな種類のジェルは飽きも来ず最後まで美味しい~

レース中の補給は、1時間に1個のジェル、2時間に1個の塩熱サプリ、空腹を感じたらグミやバーの固形を食べることにしました。飽きがこないようにあらゆる種類のジェルを用意して、毎回どの味に当たるかはお楽しみ。ジェルにはカフェイン入りの物もあり、睡魔が来た時のとっておきにしました。

今回サポーターが付いてくれることになったのですが、もちろん皆をカバーするのは難しいので、会えたらラッキーくらいの気持ちでご褒美分の冷凍焼きおにぎりを預けることにしました。

サポーターのおかげで軽量化に成功!

サポーターのおかげで軽量化に成功!

前日24日(木)福岡から羽田へ飛び、空港から河口湖駅行きのバスで移動しました。小雨が降り続く中受付へ行き、ゼッケンを受け取ったらそのまま装備チェックへ。必携品のうち指示された物を見せていきます。有名海外選手もちらほらいらっしゃいました。

宿へ戻り夜ごはんを食べに出掛けた所で、明日のコースの変更が発表になりました。予定では総距離168.6㌔、累積標高差8337mでしたが、雨のためトレイル保護の目的で山部分が2ヶ所ロードに変わり、総距離170.3㌔、累積標高差7889mということに。さてはてどうなることやら見当もつきません。とりあえず何種類かウエアを準備して早めに就寝しました。

雨に負けず頑張るぞ!

雨に負けず頑張るぞ!

さて当日。雨のしとしと音で目が覚めました。道路には水たまりもできていて、夜中降り続いていた様子。なるようになるさと腹をくくって朝ごはん。ご飯にパンに腹いっぱい食べて、サポートに預けるおにぎりも準備して、会場に向かうまでは部屋でごろごろ。

予報ではこれからも小雨が降ったり止んだりするがそんなに気温は低くなさそう。動いてれば汗もかくだろうから、レインは着ないことを前提に薄くコンパクトなタイプを入れて、オンヨネのインナーにメリノウールのTシャツ、メリノウールのアームに決定。上から薄いフーディニジャケットを羽織り、タイツとバギーズショーツ、ゲーターを身につけ11:30頃会場へ。

九州から参加の仲間たちと記念写真を撮ったり、健闘を約束し合いながら段々気分が高まっていくのを感じました。気がつくと雨が上がっていて寒くなかったのでジャケットは脱いで、スタートを待ちました。真ん中辺りにいたので出来ればもっと前の方へ行きたかったけど、もう動けないほどぎゅうぎゅうになってました。

気合い十分!

気合い十分!

13:00いざスタート。河口湖の周りを少しづつ走ってなるべく先の位置を目指します。でもすぐに登山口に着いて渋滞にはまってしまい、一歩ずつ歩くようにしか進めません。スタートして30分、ふと小腹が空いたことに気付いて早速ジェルを一個投入。しばらく我慢の登りが続いて行くと段々ばらけてきて、自分のペースで進めるようになりました。

走るとけっこう暑く汗でびっしょりだけど、さすがウールは冷たさを感じず汗冷えなし。アームを上げ下げして体温を調節します。A1に着いてコーラとバナナを頂いて直ぐに出発。周りのペースもまだまだ速くてつられてしまい、パノラマ台の登りがけっこうキツかったです。

最初のお山で大渋滞・・・

最初のお山で大渋滞・・・

A2本栖湖ではトイレとハイドレ補給をし、おまんじゅうとコーラを頂きました。ここからはコース変更で竜ヶ岳がカットされてひたすら走れる区間に。あまりに気持ち良く楽しく走れるので、この大会を作ってくれた人、ボランティアしてくれる人、応援してくれてる人、共に走っている人、みーんなに感謝でいっぱいの気持ちになり、なんだか泣けてきました。たぶん気分が高まってしまっていたようです。見事に3回すっ転んで我に返りました。けっこうな擦り傷を作ってサポーターのいるW1麓に到着。直ぐに救護で手当てをしてもらい、おにぎりと温かい飲み物で補給しました。ここで前を行っていた仲間と合流できたので、一緒に出発することに。

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大好きな仲間と合流できた!

ここから次のエイドまでが距離が長く最も時間のかかる区間。しかも急登の連続で両太ももがつってしまいました。塩熱サプリや梅干しを食べたり、漢方を飲んで休憩しつつなんとか登り切ることに。しかし今度は雨でズルズルの激下りに一苦労。スキーで滑るかのように下っても何度も転んで泥んこ祭りでした。

やっと走れるくらいの下りになったところで次は左足首を思いっきり捻挫。久しぶりにパキーンと聞こえるくらいしっかりと。ヤバいと一瞬焦りましたが、すぐに今のはなかったことにしよう、と無視することに決めました。山を下りきってやれやれとロードを走り続けますが、なかなか次のエイドにたどり着きません。警備の方に距離を尋ねても答えはバラバラ。明るい光が見えて着いたかなと期待してもダミーだったりで、ようやくA3の富士宮に着いた時にはゴールしたくらいの気分でした。

ここでもサポーターが待ってくれていておしゃべりをするだけでも気分転換になり、アドバイスをもらったり他の仲間の状況を聞いたりできて助かりました。次はデポバックのあるA4こどもの国で会いましょうと別れて出発。

エイドのご飯、美味しい~

エイドのご飯、美味しい~

ここからはダラダラと緩やかなアップダウンの走れる区間。きつい時は歩いたり同じくらいのペースの人とおしゃべりしたりいい感じに進めました。W2粟倉ではコーラだけもらってすぐに出発。送電線下のアップダウンもいいペースの人を目標にガンバってついて行きました。

ほどなくA4こどもの国に着きましたが、サポーターは来ておらず。その代わりトレランを通じて知り合えた方々がボラをされていたので、おしゃべりして元気をもらいました。ここではヘッ電の電池交換をし、後半のジェルを詰め替えて、ウェアに関しては不具合なかったので着替えはせずに出発。盛大にお見送りしてくれて嬉しかったです。

次のA5資料館までは草原のような原っぱを往復する面白いコース。時間的に朝方だったので朝露でシューズがぐっしょり濡れてしまいましたが、折り返しということで選手の方々と声を掛け合って楽しかったです。エイドではカツバーガーがあって一口だけもらいましたがとても美味しかった!

次はサポーターが来てくれるA6太郎坊へ。待ってくれてると思うとのんびり歩いてる場合じゃない、頑張ろうと自然と気合いが入るものです。でも富士山特有のじゃり道は走りづらく、相変わらず天気も悪く靄がかって景色も見えない寒くキツい区間でした。

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結局一度も富士山見えず・・・

エイドに着いたらさすがにフーディニジャケットを羽織り、温かい紅茶で温まりました。じっとしていたら寒いので補給をしたら出発。

次のA7すばしりまでは下り基調。じゃりが終わるとロードになりほどなく到着。このエイドは道の駅で、一般のお客さんに混じってトイレをする泥だらけの臭い自分が異様な感じでした(笑)。エイドの磯辺焼きが美味しかった!

ここからはコース変更区間で、山がなくなって山中湖の周りのロードをひた走ります。濡れたシューズのせいか足裏のマメに気付いた瞬間、パチンと潰れた感覚が。激痛です。これはただ事ではないと感じました。もちろん過去にもマメは出来たことがありますが、はっきりと潰れてしまったと感じたのは初めてでした。

とりあえず次のA8きららにはサポーターが来てくれるので、そこで要相談だ!となんとか歯を食いしばって走り続けます。ちょっと前まで楽しくて涙ぐんでたのが嘘みたいに痛い。イタイ。痛すぎる。マイナスな感情ばかりが溢れてきます。

必死の形相でエイドにたどり着き、知り合いのボラの方がいたので、ちょっと聞いてよーって話そうとすると、衝撃の一言が。サポーターが間に合わないので最後のA10で会おうって伝言されたとのこと。頭の中がガーーーンとなったのを覚えています。会えたらイイナくらいに考えていたのに、いてくれなきゃ困るよってほど心の支えにしていたようです。

それから必携品のチェックを受けて、しばらく頭の整理をするために休憩。ボラの方に愚痴を聞いてもらっていると側にいたニューハレの方がテーピングしてくれると申し出てくださいました。恐る恐る靴下を脱ぐと、両足の親指の付け根にしっかり水ぶくれが。強烈な臭いと汚れをものともせず、てきぱきとテーピングしてくれました。そしてマッサージ師の方からはあまりに痛くて大騒ぎするほどの力で両足を揉み解されました。

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ゴール後の救護室。今回のレースを物語る1枚。

この満身創痍の状態でエイドを後にします。ここでたまたま女子選手が数人一緒になったのでおしゃべりしながら進みます。皆すごく元気で、頑張って付いて行きたったのですが、今の足の状態だとマイペースで行かざるを得ません。ロードと登りは頑張れるけど、下りだとちょうどマメ部分で着地するので飛び上るほど痛いのです。

A9二重曲峠に着いて豆腐ドーナツでしばし休憩。スタッフの方の話によるとそろそろSTYのトップがやって来るとのこと。ここからは後半の難所である杓子山が控えてるので、直ぐに出発。杓子に向かって登ってる途中でSTYトップがやってきました。登りも軽快に走って行く姿に大興奮!無理やりハイタッチしてもらいました。5分ほどして2位の選手が。なんと九州のランナー!またも嬉しくて興奮してしまい、がんばれがんばれとお互い声を掛け合って元気を分かち合いました。

噂に聞いていた杓子山は雨で滑りやすい岩山でしたが、脊振で練習を積んでいたおかげか難なくクリア。でもせっかくの頂上も真っ白けで何も景色見えず。

そして地獄はここからでした。山の下りに続いて、ひたすら下り基調の長い長い林道です。いつもなら大好物なのに、着地のマメが痛すぎて、まったく走れず歩きっぱなし。STYの選手が快調に下って行くのを譲っていっぱい抜かれて、くやしくて情けない。

時間的には睡魔が来てもおかしくないのですが、強烈な痛みのせいでまったく眠くならず。とにかく頭の中から痛いという感情をなくそうと、楽しいことを考えたり、歌を歌ったりしたけど無駄でした。脳は疲れているらしく木の葉が全部人の顔に見えたりしたけど、ああ人恋しいんだなと冷静に判断してました。

唯一の救いは1時間に1個のジェルが相変わらず美味しいこと。毎回味が変わり1時間経つのが楽しみでした。補給がうまくいったことでゴールまでの気持ちは切れなかったようです。下りが終わって平坦なロードになってようやく走れるようになり、STY女子の選手も続々軽快に走って行きます。

応援に来てくれた仲間が、こんなに辛そうな私を初めて見た、とのこと

応援に来てくれた仲間が、こんなに辛そうな私を初めて見た、とのこと

そしてようやく最後のエイドA10富士小学校に到着。サポーターと一緒に途中リタイアした仲間たちも応援に来てくれていたけど、痛さでくたびれた私はあまり話も出来ず。とりあえず補給をしてサポーターに弱音を吐きまくり。ゴールまでどのくらい時間がかかるかわからないけど、待ってるよ!と励ましてもらい最後の行ってきます!

サポートしてくれて本当にありがとう!!

サポートしてくれて本当にありがとう!!

最後の山も登りは頑張れるけど下りはトボトボ。それでもあと少しと思うと徐々に元気になっていきます。山が終わって最後のロードに入ったところで、TRAQTシャツに着替えて九州爆走女の手旗をいそいそ用意。0時を切れるか?と一瞬よぎりましたが、意外とアップダウンもあり敢え無く断念。

27日0:16ゴール!35時間16分の長い長い旅から無事に帰って来れました。

鏑木さんと六花さんのハグは?残念ながら休憩中のようで今年もいらっしゃいませんでした。でも九州組の仲間やサポーターからたくさん祝福してもらえて嬉しかったです。でもそれ以上に悔しくてたまらなく、今すぐ元気な足に交換してもう1周リベンジしたい!!と心から思いました。

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TRAQTシャツと九爆手旗でゴール!

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夜中なのに待ってくれててありがとう~

嬉しかったこと楽しかったこと辛かったこと痛かったこと、全てを覚えておきたいと思い長々と書いてしまいましたが、私の100マイルレースはまだ始まったばかりです。

次のレースではまた思ってもみなかったトラブルが待っているかもしれない。全て順調でうまくいくことなんてありえないかもしれない。それでもなるほどそう来たか!と上手くかわしながら自分が納得できるレースが出来るまで、チャレンジを続けていきたいです。

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いつかこの二人にハグしてもらうんだ!